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棚田オーナー制度
大蔵村(四ヶ村)田植え体験

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田んぼに苗を植える場所の印をつける道具

五月下旬、大蔵村にある四ヶ村の棚田で行われた田植え体験に参加した。棚田米オーナー制度のイベントの一つとして、棚田米オーナーが生産者と交流をし、四ヶ村の棚田や農業を知ってもらうために、毎年開催されている。

田植え体験では、何十年も棚田で棚田米を作ってきた農業のプロである棚田米生産組合の方々に直接教わりながら、昔ながらの方法で、1本1本手で田植えを行った。生産組合の方々やほかの参加者とも近い距離で交流することができ、充実した時間を過ごせた。

この体験では、田植え会場近くの味来館のお食事の割引、肘折温泉の日帰り入浴施設が無料になる。かつて大蔵村では田植えなど、農繁期を終えた農家たちが肘折温泉で湯治をして、疲れを癒していた。現地の言葉でこの湯治のことを「早苗饗湯治(さなぶりとうじ)」という。田植えの後は四ヶ村で採れたお蕎麦を食べて、肘折温泉で汗と疲れを洗い流すのがおすすめ。昔ながらの大蔵村の暮らしもこのイベントでは体験することができる。

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晴れの日に入る田んぼは気持ちがいいです!

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​大勢の方が参加して盛り上がりました!

棚田での稲作は草刈りを行なわないといけなかったり、区画が小さく大きな機械が入りづらかったり大変なことも多い。しかし中山間地域に位置する四ヶ村の棚田は昼夜の寒暖差があり、山の湧き水も豊富でお米をつくる環境としてはとても恵まれており、その手間暇のおかげでよりおいしい甘味のあるお米ができるのだ。また、棚田はおいしいお米を作れる場所だけではなく、美しく雄大な景色も見せてくれる。体験後、棚田米を食べるときに、田植え体験での思い出や棚田の風景を思い浮かべることができるのが四ヶ村を訪れる醍醐味の一つのように感じた。

この体験が、今棚田を支えてくれている棚田オーナーだけではなく、さらにたくさんの人に「四ヶ村の棚田、棚田米の魅力が伝わる場」となることが楽しみだ

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